引っ越しは新しい生活のスタートを切る、重要なイベント。
新生活に向けてワクワクする時期である一方で、準備が大変なのも事実です。
特に荷造りは、時間や労力がかかる作業のひとつでしょう。
引っ越しの荷造りに欠かせないのが「段ボール」です。
段ボールは引っ越しの際の荷物整理や、運搬をスムーズにする基本アイテムですが、選び方や使い方を間違えると、梱包物の破損や作業効率の低下といったトラブルを招く可能性があります。
そのため、引っ越しに適した段ボール選びや、購入方法についてしっかりと知識を持つことが大切です。
この記事では、引っ越し用段ボールの選び方や注意点、適切なサイズや必要枚数の目安について詳しく解説。
また、購入先や購入時の注意点も紹介します。
この記事を読めば、引っ越し準備をよりスムーズに進められるようになるでしょう。
これから引っ越しを控えている方や、荷造りで悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
引っ越し用段ボールの選び方
引っ越しでは、大切な荷物を安全に運ぶ必要があります。そのため、荷物を入れる段ボール選びも慎重に行うべきです。
ただの空き箱を使うのではなく、強度や機能性、用途に合った段ボールを選ぶことで、荷造りや運搬作業が格段にスムーズになります。
ここでは、引っ越し用の段ボールとしておすすめの5つのタイプを紹介します。
1.強度の高い段ボール
引っ越し用の段ボールを選ぶ際には、まず「強度の高さ」を重視しましょう。
強度の低い段ボールでは、荷物の重量に耐えられず、破れてしまう可能性があります。
特に、食器や本のように重い荷物を入れる場合には、丈夫な素材の段ボールが必要です。
段ボールの強度は、フルート(段ボールの波状の部分)やライナー(紙の質)で決まります。
引っ越し用には、AフルートやWフルートの厚みがあるタイプ、またはC5やK5といった紙質が優れたライナーを使用したものが最適です。
高い強度を持つ段ボールは、運搬時の衝撃を吸収し、荷物をしっかり保護してくれます。
2.汚れのない段ボール
引っ越しで使用する段ボールは、清潔なものを選びましょう。できれば新品だと安心です。
汚れがついた段ボールを使用すると、大切な荷物が汚れるだけでなく、箱自体の強度が低下してしまう場合もあります。
特に食品や衣類を入れる段ボールには注意が必要です。
例えば、スーパーやドラッグストアでもらった使用済みの段ボールは、湿気や破損が見られる場合もあるため、使用前に状態を必ず確認してください。
3.記入欄のついている段ボール
引っ越し作業を効率化するために、記入欄がついた段ボールを活用しましょう。
記入欄があれば、箱の中に何が入っているのか一目でわかり、荷解きの際に必要な荷物をすぐに見つけることができます。
例えば、「寝室」「台所」といった部屋名や、「割れ物注意」などのメモを書いておくことで、新居に運び入れる際にも役立ちます。
特に、大量の段ボールを使用する場合は、箱の中身を管理しやすくなるのでおすすめです。
4.持ち手付きの段ボール
持ち運びのしやすさを考えると、「持ち手付き」の段ボールも便利です。
通常の段ボールよりも運びやすく、力のかかり方が分散されるため、重い荷物でも楽に運搬できます。
取っ手の位置が適切に設計された段ボールを選べば、手を痛めにくく、作業効率もアップします。
特に、引っ越し業者を利用せず、自分で引っ越し作業をする場合におすすめです。
5.巻き段ボールも活用する
引っ越し作業では、荷物を保護するために「巻き段ボール」も便利です。
巻き段ボールとは、ロール状になった段ボールのことで、大きな家具や電化製品を包む際に役立ちます。
このタイプは、引っ越し中に傷つきやすい冷蔵庫や机などの保護材として使用することが多く、切り分けて使用できるため、無駄が少ないのが特徴です。
クッション性があり、作業中の破損を防げます。さらに、柔軟性の高い素材を選ぶと、より扱いやすくなります。
引っ越し用に適した段ボールのサイズ
引っ越しで使用する段ボールは、適切なサイズを選ぶことがポイントです。
サイズが合わない段ボールを使用すると、荷物が入りきらなかったり、持ち運びが不便になったりするので注意しましょう。
一般的に、段ボールの外形3辺の合計が100〜120cm程度のものを選ぶのがおすすめです。
このサイズは引っ越し業者が使用する標準的なサイズでもあり、運搬や積み重ねの際にも安定感があります。
また、段ボールを複数用意する場合は、できるだけ同じサイズで統一すると積み重ねや管理がしやすくなるのでおすすめです。
引っ越し業者が提供する段ボールのサイズは、大きく「小」「中」「大」の3種類に分けられます。小さい段ボールは本や食器などの重い荷物向け、中サイズは衣類や雑貨向け、大きいサイズは軽い布団やクッションなどに適しています。それぞれの荷物に応じたサイズを選ぶことで、効率的に荷造りが進むでしょう。
引っ越しで必要な段ボールの枚数
引っ越し準備を進めるうえで、段ボールを何枚用意すればいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
枚数が足りないと荷造りが進まず、逆に多すぎると無駄なスペースを取ってしまいます。
目安を把握しておけば、効率的に準備を進められるでしょう。
ここでは、人数別と間取り別に必要な段ボールの枚数の目安をご紹介します。
人数別の必要枚数
住居に住む人数によって必要な段ボールの枚数は大きく変わります。
荷物の量は人それぞれですが、一般的な目安は以下の通りです。
- 1人暮らし:10~15枚
- 2人世帯:20~30枚
- 3人世帯:30~50枚
- 4人世帯:50~80枚
単身者の場合、洋服や書籍、小型の家電製品が中心となるため、比較的少ない枚数で済みます。
一方、家族が多くなるほど、生活用品や家財道具が増えることによって、必要な段ボールの枚数も増加します。
注意点として、趣味のアイテムや季節用品など荷物が多い場合は、上記より多めに準備しておくと安心です。
逆に、断捨離を行って荷物を減らせば、段ボールの枚数も減らすことができます。
間取り別の必要枚数
住んでいる部屋の広さや間取りも、段ボールの必要枚数に影響を与えます。
以下が間取りごとの一般的な目安です。
- 1R(ワンルーム):10枚程度
- 1DK:20~40枚
- 2DK:40~60枚
- 3DK:50~80枚
- 4LDK:80~120枚
部屋数が多いほど収納している物の量も増え、より多くの段ボールが必要になるでしょう。
特に、戸建住宅から引っ越す場合は家具や家電製品も多いため、余裕をもった枚数を見積もるのがおすすめです。
ただし、同じ間取りでも世帯人数や物の量により、必要枚数は異なります。
例えば、1DKに2人で暮らしている場合は20〜30枚程度必要になることもあります。
事前に使用頻度の低い物から荷造りを始めると、段ボールの消費ペースがわかるので、枚数を追加で調整しやすくなるでしょう。
引っ越し用段ボールの入手・購入方法と注意点
引っ越し用の段ボールをどこで手に入れるかは、コストや手間に大きく影響します。
無料で入手する方法から、有料で購入する方法まで、選択肢はさまざまです。
入手方法のメリットや注意点を押さえて、最適な手段を選びましょう。
引っ越し業者から無料でもらう
引っ越し業者の多くは、契約者に無料で段ボールを提供しています。
特に大手業者では、サイズの異なる段ボールを必要枚数分揃えてもらえることが一般的です。
ただし、無料提供には上限がある場合や、契約内容によっては追加料金が発生することもあります。
契約前に、無料でもらえる枚数やサイズを確認しておくと安心です。
スーパーやドラッグストアなどに譲ってもらう
地元のスーパーやドラッグストアで、使い終わった段ボールを譲ってもらうのも一つの方法です。
こうした店舗では商品の納品に伴い、大量の段ボールが廃棄されるため、希望すれば無料で譲ってくれる場合があります。
ただし、店舗においてある段ボールを勝手に持って帰ってしまうと、トラブルにつながりかねません。
店舗によって対応が異なることもあり、事前に問い合わせが必要です。
また、譲られる段ボールの状態やサイズがバラバラな場合もあるため、慎重に選ぶことをおすすめします。
店舗やインターネット通販で購入する
ホームセンターやインターネット通販では、新品の段ボールを手軽に購入できます。
特に通販では、サイズや強度を細かく選べる点が魅力です。
新品の段ボールは清潔で使いやすく、荷物の保護にも優れています。
ただし、送料や購入コストがかかるため、予算に応じて枚数や購入先を検討する必要があります。
専門業者から購入する
段ボール専門業者を利用すれば、引っ越し用に特化した高品質な段ボールを購入できます。
持ち手付きや記入欄付きなど、引っ越し作業を効率化する便利なオプションも豊富です。
専門業者の段ボールは高耐久なものが多く、大量購入にも対応しているため、大型の引っ越しに最適です。
コストはやや高めになることが多いので、必要枚数をあらかじめ計算して無駄のない購入を心がけましょう。
まとめ
引っ越し用の段ボールは、強度やサイズ、必要枚数を考慮して選ぶことが大切です。
また、入手方法によってコストや手間も変わるため、自分の引っ越しの状況に合った方法を選びましょう。
段ボール選びを工夫することで、引っ越し作業がスムーズになり、新生活を気持ちよくスタートできます。
エムパックでは引っ越し用段ボールの大量生産も可能です。
事務所や会社の引っ越しなどをお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。