引っ越しの準備で最も手間がかかる作業のひとつとして、荷造りがあります。
特に、段ボールに荷物を詰める際、「どのように詰めれば効率的なのか」「何をどの箱に入れればいいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
詰め方を知らないと、荷物が破損したり、引っ越し後に必要な物がすぐに見つからなかったりと、余計なトラブルを招いてしまうこともあります。
逆に、正しい方法で段ボールを詰めれば、引っ越し当日の作業がスムーズになり、新居での荷解きも楽になるのです。
この記事では、引っ越し時の段ボールの選び方や詰め方のコツ、アイテムごとの正しい梱包方法について詳しく解説します。
失敗しない荷造りのポイントを押さえて、スムーズに引っ越しを進めていきましょう。
ぜひ最後までお読みください。
引っ越しに必要な段ボールの選び方

引っ越しの荷造りをスムーズに進めるには、適切な段ボールを選ぶことが大切です。荷物の種類や量に応じてサイズを使い分けることで、持ち運びやすく、効率的な荷造りができます。
また、引っ越しに必要な段ボールの数を把握し、足りなくならないよう事前に準備しておくことも重要です。
さらに、梱包作業をスムーズにするためには、段ボール以外の梱包アイテムも欠かせません。
ここでは、段ボールのサイズ・種類の選び方や必要な数の目安、準備しておきたい梱包アイテムについて解説します。
段ボールのサイズと種類をチェック!
引っ越しでは、一般的に3つの異なるサイズの段ボールが使われます。
Sサイズの段ボールは、100サイズのものが多いです。
主に本や食器などの重いものに適しており、丈夫で持ち運びやすいのが特徴です。
Mサイズは120サイズほどで、衣類や雑貨、おもちゃ、キッチン用品など幅広い荷物に対応できます。
適度な容量があるため、重すぎず運びやすいのがメリットです。
Lサイズの段ボールは、布団やクッションなどの軽くてかさばるものを収納するのに向いていますが、重いものを詰めすぎると運びにくくなるため、注意しましょう。
さらに、段ボールの種類も用途に応じて選ぶことが大切です。
一般的なシングルタイプは厚さが通常のもので、衣類や軽い荷物の梱包に適しています。食器や精密機器、本のように壊れやすい、または重い荷物を入れる場合は、厚みがあるダブルタイプを選ぶと安全に運ぶことができます。さらに、持ち運びのしやすさを考えるなら、取っ手付きの段ボールを選ぶのもおすすめです。
荷物の種類に応じて、適したサイズや強度の段ボールを選ぶことで、運搬時の負担を減らし、荷物を安全に移動させることができるでしょう。
段ボールはどのくらい必要?部屋の広さ別の目安
引っ越しに必要な段ボールの数は、部屋の広さや荷物の量によって異なります。
一般的には以下の枚数が目安です。
部屋の広さ | 人数(目安) | 必要な段ボールの数(目安) |
ワンルーム | 単身 | 10箱~15箱 |
1DK~1LDK | 単身~2人暮らし | 20箱~35箱 |
2DK~2LDK | 2人~3人家族 | 30箱~60箱 |
3DK~3LDK | 4人家族 | 40箱~80箱 |
4LDK | 5人家族以上 | 60箱~100箱 |
上記の箱数を目安に、荷物の量に応じて枚数を調整しましょう。
また、引っ越しでは思ったよりも段ボールを使ってしまい、後半に段ボールが足りなくなってしまうことが少なくありません。
余裕をもって、段ボールを用意しておくと安心です。
段ボール以外に準備するべき梱包アイテム
引っ越しの荷造りでは、段ボールのほかにも必要なアイテムがあります。事前にしっかりと用意しておくことで、荷物の破損を防ぎ、スムーズに作業を進めることができます。
具体的には、以下のような梱包アイテムを準備するとよいでしょう。
ガムテープ
段ボールを組み立てる時や、ふたを閉じる時にガムテープは欠かせません。
通常のクラフトテープのほか、粘着力の強い、布テープを用意しておくと安心です。
荷物の種類や割れ物の有無に応じて、透明の梱包テープや養生テープも活用するとよいでしょう。
緩衝材
荷物を保護するための緩衝材も欠かせません。
新聞紙や古布でも代用できますが、食器や精密機器を安全に運ぶためには、エアキャップ(プチプチ)やクッション材を使用するのがおすすめです。
特にガラス製品や電子機器は衝撃に弱いため、しっかりと包んで保護することで、運搬中の破損リスクを減らせます。
油性マジック・ラベルシール
段ボールの内容物を記載する際に重宝します。
段ボールの表面に「食器」「衣類」などと中身を書いておけば、新居での荷解きがとても楽になるでしょう。
また、引っ越し業者に依頼する場合、壊れやすい荷物には「ワレモノ注意」と明記しておくと、丁寧に扱ってもらいやすいです。
これらの梱包アイテムを事前に準備しておくことで、荷造りの作業がスムーズに進み、引っ越し後の荷解きもスピーディーにおこなえます。
軍手
段ボールを扱う際は、軍手を着用しないと手を負傷する可能性があります。
そのため、必ず軍手を着用するようにしましょう。
さらに、段ボールを運ぶときに力が入りやすいよう、グリップ力の強いゴム軍手を使用するのがおすすめです。
段ボールへの詰め方のコツ

段ボールに荷物を詰めるのにはコツがあります。
ただ詰め込むのではなく、ポイントを意識することで運びやすくなり、荷解きもスムーズになるのです。
ここでは、段ボールへの詰め方のコツを紹介します。
重さによって段ボールのサイズを替える
荷物の重さに合わせ、適切なサイズの段ボールを使うことが重要です。
本や食器などの重いものは小さめの段ボールに、衣類や布団のような軽いものは大きめの段ボールに詰めると、運搬しやすくなります。
大きな段ボールに重いものを詰めすぎると、持ち上げるのが大変になり、底が抜けてしまうリスクもあるため注意しましょう。
隙間をなるべく作らない
段ボールの中に隙間があると、運搬中に荷物が動いて破損の原因になります。
荷物を詰めたあと、少しでも隙間がある場合は、タオルや新聞紙、エアキャップなどを詰めて、しっかり固定するのがポイントです。
特に食器やガラス製品などは、動かないように梱包することで安全に運べます。
使わない部屋・シーズンオフの物から詰める
効率的に荷造りを進めるには、普段あまり使わない部屋やシーズンオフの物から詰めるようにしましょう。
たとえば、クローゼットの奥にしまってあるシーズン外の服や普段使わない客用布団、趣味のアイテムなどは、早めに箱詰めしても困ることがありません。
使用頻度が低いものから順番に詰めていくと、引っ越し当日まで快適に過ごせます。
引っ越し先ですぐ使うものは最後に詰める
引っ越し先ですぐに使う日用品や貴重品は、最後に詰めると便利です。
着替え・洗面道具・スマホの充電器・最低限の食器類などは、引っ越し当日や翌日に必要になることが多いため、すぐ取り出せるように別の段ボールにまとめておきましょう。
さらに、「すぐ使うもの」と分かるようにラベルを貼っておくと、新居に着いてからスムーズに生活をスタートできます。
【アイテム別】荷物の正しい詰め方
引っ越しの荷造りの際、アイテムごとに適した方法で詰めることで、運搬中のトラブルを防ぐことが可能です。
ここでは、主な梱包物の詰め方を紹介します。
1.食器
食器は割れやすいため、しっかり保護しながら詰めることが重要です。
まず、一つひとつ新聞紙やエアキャップで包み、重ねずに縦向きに並べると、割れるリスクを減らせます。
さらに、箱の底にはタオルや緩衝材を敷いて衝撃を吸収し、隙間ができたら紙や布を詰めて動かないようにしましょう。
また、「ワレモノ注意」と箱の外側に明記しておくと、運搬時に注意してもらいやすくなります。
2.衣類・布団
衣類や布団は、軽くてかさばるため、大きめの段ボールや圧縮袋を活用するとスッキリまとまります。
ハンガーにかかった衣類は、そのままハンガーボックスに入れると、しわにならずに収納できます。
ハンガーボックスは、引っ越し会社が貸し出していることも多いので、事前に確認しましょう。
また、布団は圧縮袋に入れるとコンパクトになり、スペースを有効活用できます。
3.本・雑誌
本や雑誌は重いため、小さめの段ボールに分けて詰めるのがポイントです。
一つの箱に詰めすぎると持ち上げるのが大変になり、底が抜けることもあるため注意しましょう。
隙間があれば新聞紙を詰めて固定すると、運搬中に動きにくくなります。
さらに貴重な本やアルバムは、水濡れ防止のためにビニール袋に入れておくと安心です。
4.家電・精密機器
家電や精密機器は、できるだけ元の箱に入れた上で梱包するようにしましょう。
ない場合は、タオルやエアキャップでしっかり包み、段ボールの中で動かないように固定します。
コード類はまとめて束ね、どの家電のものか分かるようにラベルを貼っておくと、引っ越し後のセットアップがスムーズです。
まとめ

引っ越しの荷造りでは適切な段ボールを選び、正しい詰め方を意識することで、スムーズに作業を進められます。
荷物の種類ごとに適した方法で梱包すれば、運搬時のトラブルも防げるでしょう。
引っ越し用の段ボールは、引っ越し会社からもらえることが多いです。しかし、会社の引っ越しなどで段ボールがたくさん必要になることも考えられます。
そのような場合は、専門会社に依頼し、引っ越しに適した段ボールを製作するのもおすすめです。
当社でも引っ越しに最適な段ボールを製作可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
用途に合った段ボールを選んで、安心・快適な引っ越しをおこないましょう。