日常生活で何かと活躍する段ボール。基本的に長方形のシンプルな形をしている段ボールですが、実はさまざまなサイズや形状があり、用途に合ったものを選ぶことで、作業効率がぐっと上がります。
しかし、「サイズ表の見方が分かりにくい」「どの段ボールを選べばいいのか迷う」と感じたことはありませんか?
この記事では、段ボールサイズ表の見方から用途別の選び方、さらにはオーダーメイドの活用方法まで、分かりやすく解説します。
目的に合った段ボールを選んで、梱包や収納をもっとスムーズにしてみませんか?
ぜひ最後までお読みください。
よく使われる段ボールサイズを表にまとめました!

3辺の合計の長さが同じ段ボール(100サイズ、120サイズなど)でも、販売店によって正確な大きさはまちまち。ただし、使いやすいサイズ感というものがあるため、事前に知っておくと便利です。
ここでは、よく使われる段ボールのサイズを表で紹介します。
サイズ(宅配サイズ) | 外寸 | 内寸 |
60サイズ | 27×19×14cm | 26×18×13cm |
80サイズ | 32×23×20cm | 31×22×18cm |
100サイズ | 39×29×26cm | 38×28×24cm |
120サイズ | 47×36×30cm | 46×35×28cm |
140サイズ | 57×41×34cm | 56×40×32cm |
160サイズ | 64×44×47cm | 63×43×45cm |
段ボールサイズを知っておくと便利な理由
段ボールを選ぶ際にサイズ表を確認することは、スムーズな作業や荷物の安全な配送に欠かせません。
ここでは段ボールのサイズを知っておくメリットについて紹介します。
①適切な価格で配送できる
宅配便にはサイズごとに料金が設定されています。
事前に利用したい宅配会社のサイズ表や料金表を確認することで、最適な価格で荷物を送ることが可能です。
逆に、段ボールの三辺(縦・横・高さ)の合計が規定を超えると送料が高くなるため注意しましょう。
②保管時のスペースを有効利用できる
保管や整理で段ボールを使用する際、サイズを把握しておくとスペースを有効に使えます。
収納棚やクローゼットに収まるサイズを選ぶことで、無駄なくきれいに整理できるでしょう。
③荷物の破損を防ぐ
大きすぎる箱を使うと商品が動いて破損しやすくなり、小さすぎると無理な詰め込みで荷物が傷つく恐れがあります。
そのため、梱包物に合わせたサイズの段ボールを選び、できるだけ商品が中で動かないようにすることが重要です。
段ボールのサイズ・形状について

段ボールにはさまざまなサイズがあり、用途に応じて適切なものを選ぶことが大切です。
しかし、サイズ表を見ても意味がよく分からなかったり、外寸と内寸の違いを理解しづらかったりすることもあるでしょう。
ここでは、段ボールのサイズを正しく把握するために、外寸と内寸の違い、サイズ表でよく使われる表記について解説します。また、「A式」「B式」といった形状の特徴も紹介しますので、段ボール選びの参考にしてください。
外寸と内寸の違い
段ボールのサイズには、外寸と内寸の二つの考え方があります。
外寸とは箱の外側の寸法のことで、縦・横・高さの三辺を足した合計のことです。主に、宅配便の送料計算に影響します。
一方、内寸は箱の内側の寸法を指し、実際に収納できるスペースの大きさを示します。段ボールには厚みがあるため、内寸は外寸よりも少し小さくなるということを理解しておきましょう。荷物をぴったり収納したい場合は、外寸ではなく内寸を基準に考えることが大切です。
宅配便の利用時には外寸が重要になり、収納目的で使う場合には、内寸を意識すると失敗しにくくなります。
サイズ表でよく使われる表記
段ボールのサイズは、縦×横×高さの順番で表記されるのが一般的です。
たとえば「300×200×150mm」と書かれていた場合、長辺が300mm、短辺が200mm、箱の高さが150mmという意味になります。
さらに、宅配便では「三辺合計」という考え方が重要です。
これは、縦・横・高さの三辺を合計した長さのことで、送料計算の基準として用いられます。
たとえば、300×200×150mmの段ボールなら、三辺の合計は650mm(65cm)となります。
配送コストを抑えるためには、この合計値を意識してサイズを選ぶとよいでしょう。
また、サイズ表ではミリメートル(mm)単位で表記されることが多いため、普段センチメートル(cm)で長さを考えている場合は、1cm=10mmとして換算すると分かりやすくなります。
「A式」「B式」とは?
段ボールにはさまざまな形状がありますが、その中でも特に代表的なのが「A式」と「B式」です。
A式は上下にフタと底の折り込みがある、最も一般的な形状で、みかん箱のような見た目をしています。
梱包がしやすく、テープで簡単に封ができるため、宅配便の発送や引っ越しなど、さまざまな用途に使われています。
一方、B式はフタが差し込めるようになっている箱で、テープを使わずに開閉できるのが特徴です。
ギフト包装や商品パッケージとして利用されることが多く、見た目がすっきりするため、お店の商品用の箱としてもよく選ばれます。
このほかにも、展開した状態で納品され、組み立てて使用するC式や、フタと本体が分かれているN式など、さまざまな形状の段ボールがあります。
作業のしやすさや見た目の美しさを向上させるためには、用途に応じて段ボールの形状を選ぶとよいでしょう。
サイズ以外の用途に合った段ボール選びのポイント

段ボールを選ぶときは、使用目的に合わせてサイズだけでなく、さまざまな要素を考慮する必要があります。
サイズ以外には、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。
段ボールの強度
一般的な宅配には「Aフルート」や「Bフルート」と呼ばれる厚みが使われますが、重いものや壊れやすいものには、より頑丈な「Wフルート(二重構造)」が適しています。
特に精密機器や陶器などの割れ物を送る場合は、強度の高い段ボールを選ぶと安心です。
段ボールのタイプ
長期保管をする場合は、湿気に強い耐水加工の段ボールを使うと劣化を防げます。
他にも害虫を寄せにくい段ボールなど、機能性の高い段ボールもあるため、使用用途や保管期間に合わせ、選ぶとよいでしょう。
オーダーメイド段ボールでサイズを自由にカスタム
既製品の段ボールでは、サイズが合わずに中身が動いてしまったり、無駄なスペースが生じたりすることがあります。
特に、精密機器や割れ物を発送する場合や、商品パッケージとして美しく仕上げたい場合は、既製サイズでは対応しきれないことも少なくありません。
そこで便利なのが、オーダーメイド段ボールです。
用途に応じて自由にサイズを調整できるだけでなく、材質や形状、印刷デザインまでカスタマイズできるため、発送や収納をより効率的に行うことができます。
ここでは、特注で段ボールを作るメリットと、注文時に押さえておきたいポイントについて、詳しく見ていきましょう。
特注で段ボールを頼むメリット
オーダーメイドの段ボールを利用する最大のメリットは、必要なサイズや仕様にぴったり合わせられる点にあります。
荷物の大きさに適した段ボールを用意すれば、余計な緩衝材を減らすことができ、梱包作業の効率も向上します。
さらに、段ボールの材質や強度を用途に応じて選べるのも、利点の一つです。
たとえば、重量のある商品を発送する場合は、厚みのある強化段ボールを選ぶことで、輸送中の破損リスクを減らせます。
逆に、軽量な商品や書類などを送る場合は、コストを抑えつつ、適度な強度を持つ材質を選ぶことが可能です。
見た目のカスタマイズもでき、企業ロゴや商品情報を印刷すれば、ブランドの印象を強めることができます。
特にECショップなどでは、オリジナルデザインの段ボールを使うことで、受け取ったお客様に特別感を与えることができ、リピーターの獲得にもつながるでしょう。
また、保管用や整理用としてもオーダーメイド段ボールは役立ちます。
棚や収納スペースのサイズに合わせた箱を作れば、限られたスペースを無駄なく活用できます。
書類や小物の整理にも適しており、統一感のある収納を実現できる点も魅力です。
オーダーメイドを依頼する際に押さえたいポイント
オーダーメイドの段ボールを注文する際には、いくつかの重要なポイントを押さえておくと、スムーズに希望通りの箱を作ることができます。
段ボールのサイズ
外寸と内寸の違いを理解し、収納する物の大きさに適した寸法を選びましょう。
特に、精密機器や食品などを梱包する場合は、少し余裕を持たせたサイズにすることで、輸送中の衝撃を吸収しやすくなります。逆に、商品が動かないようにぴったりフィットするサイズを選ぶことも、安全な梱包には欠かせません。
段ボールの材質と厚み
段ボールにはシングル(Aフルート、Bフルートなど)やダブル(ABフルート、Wフルート)といった種類があり、用途によって適切なものを選ぶ必要があります。
軽量な商品の発送にはBフルート、重い荷物や割れやすい商品にはWフルートなど、目的に応じた厚みを選びましょう。
段ボールに印刷するデザイン
印刷を施す場合は、デザインデータの作成方法に注意が必要です。
ロゴやイラストを印刷する場合は、高解像度のデータを用意し、指定されたフォーマットで入稿する必要があります。
印刷方法には単色印刷やフルカラー印刷があり、コストや仕上がりのイメージに応じて選びましょう。
ロット数の確認
オーダーメイド段ボールは、一定の枚数以上での注文が必要なことがあります。そのため、必要な数量をあらかじめ確認し、保管スペースを考慮したうえで注文すると安心です。
小ロット対応が可能な業者を選べば、在庫を最小限に抑えられるため、コストの無駄を減らせます。
まとめ
適切な段ボール選びは、梱包や保管の効率化だけでなく、コスト削減や荷物の安全にもつながります。今回紹介した段ボールサイズ表を活用すれば、用途に合ったサイズをスムーズに選ぶことができるでしょう。
また、オーダーメイド段ボールを活用すれば、用途に合った最適なサイズやデザインを実現でき、作業の負担を大幅に軽減できます。
もし「ちょうどいいサイズが見つからない」「オリジナルの箱を作りたい」とお考えなら、ぜひ当社にご相談ください。